生ピアノで演奏してみる@1周年 練習記録012

電子ピアノで練習をはじめてから1年が経過しました。今回はキリのいい1年目の記録ということで、ピアノ教室のレッスン室をお借りして、生ピアノでの演奏を記録しました。

今回の練習動画には2つの意味があると考えています。

1.学習ソフトで上達するのか?
2.電子ピアノ中心の練習でも生ピアノを弾けるか?

大人になってからピアノを練習しようと考えている人には、気になるトピックではないでしょうか?

実際の演奏は動画を見ていただくとして、1と2について、実感していることを書き残したいと思います。

1.学習ソフトで上達するのか?

これはYESと答えて差し支えないと思います。ただ、学習ソフトだけで練習することに、それほど意味はありませんので、やはりピアノ教室で基礎は学んだほうがいいでしょう。

とくに、出来ていないことを指摘してもらい、課題を認識すること。先生の腕から指先までの使い方などを見て真似て学ぶことなどは、学習ソフトだけでは体験できないことだと思います。

私の場合は、今回の練習動画を撮るまでに4回ほど指導していただきました。その4回のレッスンそれぞれで新しい気づきがあり、自分の現状を確認することができました。

まったく楽器の経験がない大人の方は、もう少し練習してから教室にいってみようと考えるかもしれません。もちろん、それでもいいのですが、できれば始めて1か月以内には指先から腕~肩までの使い方を指導してもらったほうがいいでしょう。

楽譜を読むことに慣れてくると、課題の半分以上は体の使い方を考えることになります。早めに指導してもらって損はありません。

2.電子ピアノ中心の練習でも生ピアノを弾けるか?

これは質問自体がナンセンスかもしれません。電子ピアノはあくまでピアノの代替品であるというのが一般的な考え方だからです。

この質問への答えは、二つあると考えています。楽譜を見てひととおり弾けるという意味ならYESです。生ピアノで上手な演奏ができるか?という意味なら、おそらくNOでしょう。

実は、数か月目ぐらいで初めてピアノを弾いたとき、タッチや鍵盤の重さなど、電子ピアノとそれほど変わらないのじゃないか?という感想を持ちました。

それが、半年目ぐらいで弾いたとき、「あれ、上手く音のバランスがとれないな。やはり、違うかも」と感じたのです。おそらく耳が慣れたのか、強弱の練習に意識を向け始めたからでしょう。

その感覚は1年目ぐらいで確信にかわりました。やはり、電子ピアノと生ピアノは違うものだなと。

最も大きな違いは、やはり強弱のニュアンスの出し方です。ピアノはアナログですので、指の微妙な力加減で表情を細かくつけることができます。そして、聴いていて心地よい演奏には、右手と左手の音(または主と副)のバランスが不可欠です。

私はそこまでコントロールできないのですが、その練習が電子ピアノだけでは難しいということは、1年間練習をしてわかりました。ですから、生ピアノで演奏することを目標にするなら、やはり生ピアノで弾く回数を増やして音のバランスを感じながら引き分ける練習が必要と思います。

ただし、電子ピアノはヘッドホンがあれば、いつでも練習できるという大きなメリットがあります。これは仕事を持っている大人にとっては必須の機能です。朝練するにしても仕事後であっても、いつでも練習できる状態でないと、まず上達しないと思います。

ですから、大人のピアノで電子ピアノ中心に練習するのも、やはり正解です。違いがあることを意識して、進んで生ピアノを弾く時間も作る。これでいいと思います。

もちろん、生ピアノを目標にしなければいけないこともありません。電子ピアノでもキーボードでも、弾いていて楽しいのは間違いないですから、自分い合わせて好きな環境を作ってしまえばいいんです。そういう意味で、ピアノ学習ソフトを利用していけば、なんの問題もないでしょう。


study
いつもと違う環境なだけで緊張してうまく弾けない。
長時間お付き合いいただき、ありがとうございました。>先生